読書記録 痛い靴のはき方 益田ミリ
こんばんは。hungryswallowです。
生きていると、なんだか疲れたなとか何もしたくないなと思う日があるもので、
そんな時にこの本を読みました。
イラストレーターの益田ミリさんが書いた「痛い靴の履き方」というエッセイです。
益田さんといえば、「すーちゃん」を描いている人だ!位しか知らず...(益田さんのファンの方、すみません)
この本には作者の日常や旅行記が書かれており、最初のエピソードはなんだかなぁ、もうイヤんなってきちゃったなぁ、という一文から始まります。読み進めていくうちに、「イヤんなってきちゃう」ことをこんな風にとらえるような人もいるのか、と出だしから目から鱗でした。
なんでもないような話の中に、考えさせられることやしみじみ感じてしまう内容があり、心をほぐしてくれるようなエッセイだなと思いました。
どんなに本が好きでも、疲れていたり落ち込んでいたりすると、本を読めない時はあり…それでも何か読みたいな、という気持ちが出てきた時に読むのにちょうどいいというか。読んで元気もりもり!とはならないけどちょっとうれしい。ちょっと楽しい。
何よりも、自分の日常を、彼女のように感じられたら素敵だなと思うのです。
印象に残った文章
時間はたえず流れ、人生はつづいている。
だけど、場面は自分で切り取ることができる。
いくつかの心配ごと。深刻なものもあるし、すぐに解決しそうなものもある。でも、今、ここにいるわたしは、ここにいるわたしである。心配ごとを「ぼんやりとさみしい」の中に放り込んで、散歩したってよいのである。