読書記録 痛い靴のはき方 益田ミリ
こんばんは。hungryswallowです。
生きていると、なんだか疲れたなとか何もしたくないなと思う日があるもので、
そんな時にこの本を読みました。
イラストレーターの益田ミリさんが書いた「痛い靴の履き方」というエッセイです。
益田さんといえば、「すーちゃん」を描いている人だ!位しか知らず...(益田さんのファンの方、すみません)
この本には作者の日常や旅行記が書かれており、最初のエピソードはなんだかなぁ、もうイヤんなってきちゃったなぁ、という一文から始まります。読み進めていくうちに、「イヤんなってきちゃう」ことをこんな風にとらえるような人もいるのか、と出だしから目から鱗でした。
なんでもないような話の中に、考えさせられることやしみじみ感じてしまう内容があり、心をほぐしてくれるようなエッセイだなと思いました。
どんなに本が好きでも、疲れていたり落ち込んでいたりすると、本を読めない時はあり…それでも何か読みたいな、という気持ちが出てきた時に読むのにちょうどいいというか。読んで元気もりもり!とはならないけどちょっとうれしい。ちょっと楽しい。
何よりも、自分の日常を、彼女のように感じられたら素敵だなと思うのです。
印象に残った文章
時間はたえず流れ、人生はつづいている。
だけど、場面は自分で切り取ることができる。
いくつかの心配ごと。深刻なものもあるし、すぐに解決しそうなものもある。でも、今、ここにいるわたしは、ここにいるわたしである。心配ごとを「ぼんやりとさみしい」の中に放り込んで、散歩したってよいのである。
読書記録 BUTTER 柚木麻子
こんばんは。hungryswallowです。
柚木麻子さんのBUTTERという小説を読み終えました。
週刊誌で働く30代の女性記者が、結婚詐欺、男性3人の殺害容疑がかかっている女性に取材をしていくのですが、容疑者とのやりとりや、友人や恋人との関係、さらに自分の過去と向き合う過程が書かれています。後で知ったのですが、実際に起きた木嶋佳苗被告の首都圏連続不審死事件をヒントに書かれた作品だそうです。
主人公の記者は、取材の中で容疑者のすすめる料理を食べ、太ってしまったり、友人や恋人との関係がぎくしゃくしてしまったり、容疑者に翻弄され追いつめられていくようなシーンがあります。その中で、葛藤しながらも自分の答えを出していく姿がとても印象的でした。
作中で「適量」という言葉が出てくるのですが、私たちは女性であるか男性であるか、独身か既婚か、に関わらず生きづらさを抱えており、社会や世間体や誰かに与えられた基準ではなく、主人公のように柔軟に、自分にとっての適量を見つけたいと思いました。
主人公や主人公の友人と同年代の私にとっては、刺さる台詞がたくさんあって、読書ノートがいっぱいに...また、洋菓子を含め料理の世界にはうといので、初めて聞く単語がたくさん!こちらもメモしながら読みました。
バターを使った料理がたくさん出てきて、深夜読んでいるとご飯が食べたくなり悶絶します...。私は我慢できなくて、読後は作中に出てくる森永製菓のチョイスというビスケットとバターを買いに行きました!
一番印象に残った文章
どんなに美しくなっても、仕事で地位を手に入れても、仮にこれから結婚し子供を産み育てても、この社会は女性にそうたやすく、合格点を与えたりはしない。こうしている今も基準は上がり続け、評価はどんどん尖鋭化する。この不毛なジャッジメントから自由になるためには、どんなに怖くて不安でも、誰かから笑われるのではないかと何度も後ろを振り返ってしまっても、自分で自分を認めるしかないのだ。
好きなノート ツバメノートA5サイズ
こんにちは。hugryswallowです。
静かな時間が好きな人間です。ノートや手帳に書く時間を大切にしています。
今日は愛用しているノートについて書きたいと思います。
ツバメノート株式会社が販売しているA5サイズのノートを使っています。
行が7mm、1ページ24行、50ページのノートです。
表紙はこんな感じです↓ 1947年(昭和22年)から表紙のデザインは変わっていないそうです。
表紙の裏にもツバメのロゴが入っています。このロゴがなんともいえないかっこよさ↓
少し行の幅が広いのが気になりますが、今はこんな感じで読書の記録をつけています。万年筆で書いても、裏写りせず、大変良いノートだと思います。何十年も色んな人に愛されてきたんだなと思うと、持っているだけで嬉しく、大切に使いたくなるノートです。